明日発売。
BUSY SIGNAL
PARTS OF THE PUZZLE
作品案内
今夜24時配信開始。
輸入盤CD&LP、TOWER RECORDS / DUB STORE他国内各店順次入荷発売開始。
昨日も書いてます。「クドい」「わかった」だと思います。是非是非ヨロシクお願いします。
違う話を。初めての話を。
LENKY。STEVEN “LENKY” MARSDEN。
00年代の怪物リディム=DIWALIを制作・プロデュースした人。
DIWALI
GOLD EDITION
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先日のMURASAKI画伯の動画のBGMも「DIWALI」です。
MURASAKI GOES TO NEW YORK
YouTube
そのLENKYが新作『PROJECT 1966』を先月末、9/27に発売・配信開始しています。
で、二木崇さんみたいに結論から言えば、「超絶気持ち良い〜」な傑作です。
新作はSLY&ROBBIEと共に制作されていて、DEAN FRASER、DANNY BROWNE、DALTON BROWNEも参加しています。ROBBIEとLENKYの息子のQが歌っている曲もありますけど、ジャマイカを代表する名演奏家達によるロックステディ&レゲエのインスト・アルバムとなっています。
制作に当たっては〈STUDIO ONE〉〈TREASURE ISLE〉の時代のロックステディ&レゲエをイメージとした様子で、タイトルにある『1966』もソレを意図していると思われます。
で、「あの頃を懐かしんで〜」なリラックスした作品かと思ったら、全然そうではなく、しっかりと現在にアップデートしていて、良い意味での緊張感も伝わります。なんて言うか、凛とした演奏でして、あと、ミックスが秀逸でそれぞれの楽器の音のバランスも素晴らしいです。
「懐かしくて、新しい」「OLD TO NEW」企画は多いですけど、コレはその中でも見事で、とにかくその気持ち良さにずーっと聴き続けられる感じです。聴く人も場面も選ばないと思います。是非チェックしてみてください。
で、LENKYとSLY&ROBBIEはもともと師弟関係です。それも新作の中の緊張感と言うか、本気度を高めるのに影響していると思います。
LENKYと言うと、現在では先の通り「DIWALI」で説明ができますけど、それ以前は様々なバンドのキーボードとして、また様々なレコーディングにも参加していたミュージシャンと活動していました。
で、今年のBUJU BANTONの復活に際して、BUJUは収監前まで自分の専属バンドとして活動していたSHILOH BANDを再結成させていますけど、そのバンマスはLENKYで、LENKYはずっとBUJUのバンド・メンバーとして活動もしていました&現在も再びしています。
LENKYは、BUJUが昨年末にUSから帰国した際に、空港から直接会いに行った人の中の一人で、その時にバンドの再結成と、すぐにリハーサルを開始するコトを依頼されていました。「お前は俺の全部の曲を知っているだろ、全曲を演れるようにしておいてくれ」と言われていました。
と、「BUJUのバンドの人」でもあるんですけど、それ以前にはSLY&ROBBIEのバンド=TAXI GANGのメンバーとしても活動していました。
で、TAXI GANGのキーボードと言えば、ROBBIE LYNなんですけど、LENKYは、そのROBBIE LYNの代役とか、キーボードを追加する際に参加していました。
で、SLY&ROBBIEがLENKYをそうして呼んだりしていたのは、TAXI GANGとは別に普段によくセッションしたりしてからでした。
90年代にSLY & ROBBIEはジャマイカに居る時は、毎週火曜日にSONIC SOUNDSのスタジオでTAXI GANGとしてのリハ、生演奏をしていました。
それとは別に毎週木曜日にはMIXING LABのスタジオでSLY&ROBBIEのセッション、レコーディングをしていて、その時にいつもキーボードとして参加していたのがLENKYでした。
自分も何度かそのセッションを見学させてもらいましたけど、いつもSLYがドラム・パターンを「こんな感じかな」「あんな感じかな」と作り始めて、ある程度の段階になるとROBBIEがベースで「だったらこんな感じでしょ」「こんな感じもいいけど」とそれに合わせて弾き出して、それに合わせてLENKYが「ではこんな感じで」「こういうのもどうでしょ」と重ねて弾き出していて、「あー、こーやってリディムは作られているのか」を学びました。
で、その作業の中で特に印象的だったのは、ほとんど会話がなかったコトです。SLYは基本黙っていますし、ROBBIEもサッと現れてサッと弾いてサッと出て行く感じですし、LENKYとかが話しているのはほぼ記憶になくて、ホントに「音」を通じてのコミュニケーションで作られていく感じで、その当時からお喋りな自分は「スゴイな」と同時に「憧れるな」でした。
でも、ある時に、リメイク・リディムを作っていたのですけど、その時は言葉が飛び交っていました。ホーン・セクションで参加するコトになっていたDEAN FRASERもその場に居て、SLYもROBBIEと一緒に「違う、そうじゃない」「間が違う」とか、LENKYに言葉を飛ばすと言うか、指導していました。
どのリディムだったかは記憶に無いのですけど、その時にSLYがLENKYに「違う、それはCHANNEL ONEのヴァージョンだ、STUDIO ONEのヴァージョンで弾くんだ」と言ったのを記憶していて、「あー、こーやって継承されていくんだ」を知りました。
と、今日は木曜日、だからTBT、と甘えてダラダラと昔話してしまっていますけど、そうした過去を少しアレしていると、「そっか、LENKYも直系の先輩達とこんな作品・企画を制作出来たんだ」「嬉しかっただろうなな」「スゴいなー」とリスペクト&祝福になるんですけど、「そりゃ先輩達も本気&ガチになるよな」「可愛い後輩からの依頼は嬉しいよな」で、素晴らしい作品となった理由とかを勝手に想像してしまっています。
まっ、ホントに良いので是非聴いてみて。
あと、このメンツでの生演奏を観たいのでプロモーターの皆さん、是非ヨロシクお願いします。
長くてスイマセン。
またね。
そんな感じ。ではでは。